今回は、「イクメン」という言葉について考えてみたいと思います。
「イクメン」とは・・・簡単に言うと、積極的に育児をするメンズといったところでしょうか。
Wikipediaによると、「イクメンとは、日本語で子育てに積極的に関与する父親、男性を指す俗語である。顔立ちの魅力的な男性を指すイケメンが転じたもの」。
2000年代から急速に普及したとされるこの言葉。皆さんはどのように感じていますか?
私は特に悪い印象を持っていなかったのですが、一部の方からはあまり評判が良くない言葉のようです。
その理由としては、「母親だろうが、父親だろうが、自分の子供の面倒を見るのは当然」「母親が子育てしても当たり前と思われるのに、父親が特別扱いされるのはおかしい」といったものが挙げられます。
これらの意見を聞いて(ネット検索で見て)、たしかにその通りだなと思いました。当たり前のことをおおげさに褒めることには、多少なりとも違和感を感じます。
しかし、この言葉が出てきた当時は、今より男性の育児参加が少なかったと思われるので、育児に積極的な男性がちやほや?されるのも、分からなくもないなとも思います。
男性の育児参加が少しずつ増えてきた今の世の中では、「イクメン」であることが当然となってきており、わざわざ「イクメン」とカテゴライズすること(されること)に嫌気が差している人も少なからずいるのでしょう。
とはいっても、まだまだ男性の育児参加は不充分(育休取得率も、2021年度は13.97%)だと思いますし、厚労省も「育MENプロジェクト」という名称で、男性の育児参加を推進しています。
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/
賛否両論ある「イクメン」という言葉は、男性の育児参加の過渡期において、一定の役割を担ったと思いますが、これからさらに男性の育児参加が増加すると予想される世の中では、もはやその役割を終えたのではないかと思っています。
「イクメン」が死語と化した世の中こそ、イクメンの溢れる世界ということなのかもしれません。